向山治療院

うつ症

      

ストレス社会といわれている現代社会では、うつ症や総合失調症などになる方が増加しているようです。そしてある大学病院で入院している患者さんは以前より「弱年化」し、中学生や小学生の患者さんが増えているようです。

中医学ではそれらの病気を全て「鬱証」ととらえて区別せず診断&治療します。

     

現代医学のように、病気を細かく区別する事はないのですが、「鬱証」の中にもタイプがあり、患者さんがどのタイプか見極め、そのタイプに合った治療を行います。

わかりやすく説明すると中医学は「オーダーメイド」をして自分特注の治療を受ける事になります。

     

では「鬱証」にはどのようなタイプがあるかと言いますと、まず大きく分けて急性と慢性に分かれます。しかし急性も治療などせず放っておいて症状が悪化すると慢性になってしまいます。

     

まず急性のタイプは、

    

①情志失調やストレスにより「肝」の働きが悪くなり、肝の気や「血」の通りが悪くなるために起こるタイプです。(肝気鬱結、気滞瘀血)

      

症状は、精神抑鬱、情緒不安、ため息をつく、胸や脇腹が痛む、食欲不振、お腹が張るなど

            

②慢性まではいかないが①の状態が長期にわたって改善されないと体内で「熱」が発生し、それが原因で起こるタイプです。(気鬱化火)

     

症状は、イライラする、怒りっぽい、脇が張る、口が渇く、口が苦い、便秘、目が赤い、耳鳴りなど

     

③過度の思慮、過労などにより「脾」の働きが悪くなり、体内に異物(痰湿)が形成されるために起こるタイプです。(気滞痰鬱)

      

症状は、喉の異物感または梗塞感、胸の息づまり感または胸痛など

        

続いて慢性のタイプです。

     

①憂慮などにより「心気」が損傷し、心神不安になるとおこるタイプです。(心神失養)

    

症状は、精神不振、情緒が激動しやすい、悲しんだり泣いたりする、時々あくびをする、不眠など

      

②過度の心労や思慮などにより「脾」を損傷し、そのため「気血」の生成が悪くなり、心神失養になるとおこるタイプです。(心脾両虚)

    

症状は、よくくよくよする、臆病になる、動悸、不眠、忘れっぽい、めまい、顔色がさえない、食欲不振など

    

③長期にわたって気鬱状態が改善されないために体内に「熱」持ち、それにより「陰血」を損傷し、それが「肝」と「腎」に波及したために起こるタイプです。(陰虚火旺)

 

症状は、めまい、動悸、不眠、怒りっぽい、腰や膝がだるい、月経不順など

         

それずれのタイプにより治療する際の「ツボ」は変わってきます。

そうする事でより効果のある治療が出来ます。

      

うつ症は入院しても半数近くの方が再入院される事が多いようです。薬だけでの調整が難しい場合は鍼灸を試してみるのも一つの手段だと思います。

     

*上記に書いてある「心」「脾」中医学的なもので、現代医学でいう「心臓」や「脾臓」以外の働きもあります。

      

便秘

         

便秘とは、排便時間の延長、または便意はあるが排便が困難であるなどの状態の事を指します。

     

原因には

     

①小食および水分不足

   

最近は無理なダイエットなどで小食の女性が多いですが、便の元は食事です。また元気の元も食事です。元気がなければ消化や吸収する力も衰えるので、食事はしっかり摂りましょう。

また水分不足でも便が硬くなり排便が困難になります。

    

②食べ物の繊維不足 

    

食物繊維は腸で消化されず、便として排出されます。繊維は便通 を整えると共に腸を刺激しスムーズな排便を促します。

また、繊維は腸内細菌の善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。

     

③がまん癖

      

便意があるのにトイレに行かず我慢する事を繰り返していると、便意そのものがしなくなってしまい便秘になってしまいます。

     

④精神的ストレス

     

精神的ストレスにより自律神経のバランスが崩れ、便秘になります。

    

⑤運動不足

     

腸は運動により活性化されます。

    

⑥病気

   

病気により代謝が悪くなり便秘になることもあります。

   

便秘には急性と習慣性のものがあります。また中医学的には大きく4つのタイプに分けられます。

   

①熱秘

  

辛い食べ物を偏食すると「津液」を損傷しやすく、そのため胃腸が熱を持ち乾燥した状態になると便秘になります。また「陽」が強い体質の方胃腸に熱がこもりやすく、便秘になります。熱病により「津液」を損傷した場合も便秘がおこります。

    

症状は、排便困難、お腹が張る、お腹を押されると嫌がる、顔面紅潮、体が熱い、口臭、口が渇く

    

②気秘

   

情志の失調により「気」の巡りが悪くなり、そのために腸の働きが悪くなると便秘になります。また長期に渡って座っている時間が長くあまり動かないと、「気」の巡りが悪くなり便秘になります。

   

症状は、便意はあるが排便できない、お腹や脇が張る、頻繁にあくびが出る、口が苦い

     

③虚秘

     

病後または産後「気血」が回復しないと、「気」や「血」の不足のために腸が潤いを失い便秘になります。

老化により「気血」が不足した時も同様に便秘になります。

       

症状は、「気の不足」 → 便意はあるが排便困難、大便は硬いか軟らかい、排便時に汗が出て息切れする、顔色が白い、倦怠感、脱肛

      「血の不足」 → 長期間の便秘、排便困難、便は硬くうさぎ糞、顔色につやがない、めまい、唇や爪が淡白

    

④冷秘

    

虚弱な方や老人の「陽気」が弱くなると、体温を温める力が低下し、便秘になります。

    

症状は、排便困難、お腹の冷え、腹痛、四肢の冷え、腰膝の冷え、小便が透明で長い、夜間頻尿